プロフィール
吉田有夫子
組紐作家、組紐研究家、組紐・組物学会理事
2023年京都工芸繊維大学博士課程修了
現在は、三越カルチャーサロン等で講師を務めるかたわら、大阪産業大学で組紐の研究を続ける。
組紐との出会い
昔から着物が好きで、学生時代もわざわざ着物を着ることができるアルバイトを選んでいました。
組紐との出会いは、着付学校での組紐講習会。
初挑戦のつたない帯締めでしたが、それでも手組みの帯締めの良さを実感するには十分でした。
買えばウン万円もする手組みの帯締めが自分で組めば材料費だけで済む。なんていう打算的な考えからはじめた組紐ですが、学べば学ぶほど、その伝統的技巧や配色の奥深さ、楽しさに魅了され、すっかりはまってしまいました。
組紐の魅力
色どりどりの糸を並べて糸を選んでいると、ついつい時間を忘れてしまいます。
自分のものを選ぶのも楽しいのですが、お相手の紐をあれこれ考えるのがさらに楽しい。
自分では選ばないような配色に出会えたりして、組紐のイメージがさらに広がります。
お相手をイメージしながら、糸を選んだり、組んだりで、まず楽しくて。
実際に組んでみて模様が出てきた段階で、また楽しくて。
出来上がった後は、気に入ってくれるかしら?とドキドキしながらもさらに楽しい。
そして、その帯締めを締めた感想や写真をいただくと、もうもうこのうえない幸せを感じます!